上野学園高校は中学校を併設する中高一貫校で、1904年に教育者の石橋藏五郎によって創立された上野女学校をルーツとしています。
上野女学校は後に上野高等女学校へと改称、戦後に東京都の音楽研究指定校に選定され、1949年に日本の高等学校で初めての音楽家設置を行った歴史があります。
男女共学になったのは2007年のことで、この年に新校舎が完成しています。
創立当初は現在の台東区上野桜木に校舎がありましたが、今は台東区東上野に所在地が存在します。
JR上野駅より徒歩約8分と、公共交通機関に恵まれるアクセス性の良い場所なので、遠方から通学する生徒も少なくないです。
現在の上野学園高校は学校法人上野学園として、3学期制の全日制課程を採用している学校です。
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上野学園大学
普通科と音楽科を設置している
普通科と音楽科を設置しているのが特色で、音楽科では器楽・声楽コースや演奏家コースが選択できます。
女学校としての歴史が長かったこともあり、卒業生の殆どは女性です。
俳人や作家に女優と歌手など、複数の著名人を輩出してきました。
卒業生の中には全国区で活躍する知名度の高い女優もいるので、優秀な人材を輩出してきた学校だといえるでしょう。
上野学園高校といえば建学の精神と実践徳目が有名ですが、創立当時からその教えは変わっていないです。
誕生から110年以上の歴史を持つ学校として、現在も伝統を守りつつ時代に合わせた教育の提供が続けられています。
中学校では1人1つの楽器、高校においては放課後の特別講座による受験対策の充実が特徴に挙げられます。
一方、校舎は先進的で優れた耐震構造を採り入れつつ、全面的に窓を設けた開放感あふれる設計になっています。
アクセス性の優れる現代的な校舎だからこそ、外がよく見えたりウッド系の素材を採用するなど随所に工夫が見られます。
セキュリティは有人の24時間体制
全15階の建物ですから、セキュリティや災害時の対応は気になるところですが、その点も抜かりはないので安心です。
セキュリティは有人の24時間体制で、出入り口には関係者以外の立ち入りを禁止する電子ゲートが採用済みです。
災害対策としては1週間の避難を想定して、寝具や1週間分の食料が建物の至るところに備蓄されています。
勿論、トイレや感染症対策も万全ですから、ライフラインが切断されて当面帰宅できない状況に直面しても大丈夫です。
校舎は強固な地盤の上に建築されていますし、設計時に最新の耐震構造が採り入れられているので心配無用です。
万が一首都直下型地震が発生したとしても、揺れは最小限に抑えられてエレベーターは自動で最寄りの階に止まります。
校則は厳しすぎず緩くもなくバランス良好
上野学園高校は全面的に評価が安定している傾向で、進学を除いて特筆すべき突出したところはないものの、ポジティブな評価を得ています。
校則は厳しすぎず緩くもなくバランス良好で、いわゆるいじめのような問題はあまり起こらないと評判です。
感じ方には個人差がありますが、少なくともスクールカウンセラーがいて、相談しやすい環境作りが行われているのは確かです。
部活は文化系と体育系が共に充実で、選択肢が多くやりたいことに取り組みながら学校生活が送れると評価されています。
設備に校庭やプールがない点は賛否が分かれますが、校舎が綺麗で景色を自慢に感じる生徒は少なくないようです。
制服も人を選ぶところはありますが、工夫次第で楽しめる余地があると評判は悪くないです。
上野学園高校は生徒の映し鏡の性格が強いので、ダラダラと過ごせば結果はそれなりですし、本気で取り組めば充実した学校生活が実現します。
本気の生徒に向き合う先生が揃っている
ポジティブで上昇志向の生徒であれば、将来の目標を定めて成長が実感できる毎日が楽しめるでしょう。
進学は人任せだと上を目指せませんが、本気の生徒に向き合う先生が揃っていますから、上を目指そうと思えば最後まで付き合ってもらえます。
つまり勉強したいと伝えて本気の姿勢を見せれば、先生もそれに応えて二人三脚で目標に向けた日々を送れるようになるわけです。
元々音楽教育に力を入れている学校なので、音楽堂を始めとした設備は美しく立派です。
楽器演奏の練習に打ち込める環境が整っていますし、演奏会ではプロも納得の環境で日頃の成果を披露できます。
将来の道は人それぞれですが、偏差値の高い私立大学への進学者も多く、上を目指すのも不可能ではないことが分かります。
現状に甘んじてしまえばそれまででしょうが、そういう生徒も受け入れる上野学園高校の懐の深さは本物です。
卒業後に歩める道の選択肢は本人次第ですから、覚悟や明確な進路がない人には不向きの学校でしょう。
しかしこの高校を通過点として将来の目標が決まっている人にとっては、その人らしく過ごせる絶好の環境になるはずです。
まとめ
偏差値は全体的に高くありませんが、特進コースでは50後半から60に到達します。
音楽科は専門性が高い分、偏差値とトレードオフの関係にあるので、学力と専門性のどちらを重視するかで選択する学科が決まるでしょう。
いずれを選んでも悔いなく学校生活を楽しむ為には、やはり全力で打ち込むことが必要となりそうです。