▶️オール電化住宅の登場した背景と今後の住まい計画をエスコシステムズが解説
日本の国土は生命の起源に深く関わりのある海に囲まれ、四季によって変化する豊かな自然にも恵まれる温帯の暮らしやすい気候に位置しています。
けれども小さな国土ながら南北に長い列島であるため、北と南では一年間の気温の移り変わりにも大きな差があります。
また高い山々が国土の中央に連なっていることでも分かるように火山国であるために、常に地震に見舞われると同時に狭い国土には地下資源も少なく化石原料は既に掘り尽くしてしまっています。
そのような国内のさまざまな事情の中で、日本古来の家屋の特徴とはまったく違うオール電化住宅がエスコシステムズなどによって登場したのです。
そもそも日本家屋の特色は夏場の高温多湿や冬場の低温乾燥を和らげる働きを備えている木造建築だったのですが、工業の発達などに伴って豊かであった山に生えていた広葉樹などを伐採し、それが高じて木材資源の枯渇なども繋がってしまい住居を自然素材で作らなくなってしまいました。
そして自然素材の住宅は建築された後も生き続けて呼吸していたのですが、工業的に作り出された無機物で作られた住まいではそれも叶わないこととなったのです。
しかし一方で科学の発達によって人は電気を作り出し、エアコンによって暑さや寒さをしのぐ方法も考え出しそれが一般家庭にも徐々に浸透していったというわけです。
▶️オール電化住宅の良さとは、安全を確保できること
オール電化住宅の良さはいろいろありますが、一番は安心で安全な生活設計が組み立てられるということではないでしょうか。
そもそも日本家屋に多く見られる木造建築は日本の気候風土にはたいへんに適した住まいではあったのですが火災に弱いことが難点であり、昔から大火と呼ばれる火災が何度も起こって多くの生命が危険にさらされたり失われたりしています。
その点オール電化住宅では電気で夜の照明をまかない、調理や入浴時の給湯などもすべて電気でおこなうことができるのです。
また以前から火事のひとつの原因とされる仏壇などのろうそくの火も、まるで本物そっくりに作られた電化器具に変えれば万一倒れた際にも燃えだすことはありません。
そのうえガス器具を使っての調理はIHクッキングヒーターなどの電気を使った調理とは美味しさが一味違うと表現されることについても、人によって感じ方は違うものなので誰にでも当てはまるということはありません。
まして年齢を経て忘れっぽくなった人が調理後や湯沸かし後にガス栓を閉めたつもりでつけたままになっていたり、天ぷら油を温めているうちにその場を離れて大惨事になることも少なくないのです。
これらのことを考え合わせれば実際にその場で燃えている危険な火を生活の中からできる限り排除することは、隣近所も含めて安全を確保するということになるのではないでしょうか。
▶️電気を作り出す力こそが未来への力である
電気とガスと水道のライフラインを考えたときに、今までは一番復旧が早かったのは電気だということは定説です。
確かに最近しばしば起こっている大地震では、電気の復旧も以前のように素早くおこなうことができずにライフラインの確保も難しくなっています。
そうはいってもオール電化住宅を増やすことで屋根などに太陽光発電システムを設置すれば、さまざまなライフラインが復旧するまでの大きな助けとなり生命の維持にも大いに役立つのではないでしょうか。
もうひとつ最近の気候の大きな変動では数年前の熱中症対策などは最早古い考えとなっていて、オール電化住宅と一緒に考えられている高気密高断熱住宅の建築は一般化すべきものなのかもしれないのです。
太陽などの自然の力は人間の考えが及ぶべくもありませんが、それでも少しずつ対処する方法を考え出すことは可能です。
これからの日本の住まいを考えるときには太陽光発電システムも標準で取り入れて、住宅が作り出した電気を住人のために役立てるとともに周囲の人たちの役にも立てたいところです。
それにはこれからの住まいの建築を計画する段階で国の補助金などを活用しながら、もっと多くの太陽光発電システムの導入が必要であり電気を作り出す力こそが未来への力だといっても過言ではありません。
▶️オール電化住宅により、住みやすい住まいや環境を作り出すことが重要
今ここに多くの人々の考え方に今までとは違った視点を取り入れて、住みやすい住まいや環境を作り出すことが重要だといえるのです。
オール電化住宅がそれに直結するものであるとはいわないまでもそのステップのひとつであることは間違いなく、それは現在までの歴史の変遷を見ても簡単に分かることなのではないでしょうか。
今後の気候の変動を予測することはできても完全にいい当てることは確かに無理ですが、特にこの頃の夏場の異常な暑さと湿度を思うときに今までのような考え方で捉えていくのは危険です。
人はどうしても自分が経験してきたことを土台として考える傾向にはありますが、それを柔軟に変える力も備わっているはずです。
これからの日本のさまざまな変化を考えるときに、日本のあるべき家屋の姿はどこへ進んでいくべきかはいわずと知れたものなのです。